コラム

 公開日: 2016-03-05 

交通事故を起こした際に、現場においてすべきではない対応とは

交通事故は、直接的に身体や精神に大きなダメージを与えるものです。
加えて、現場での対応によっては、さらなるダメージを負ってしまうこともあります。
こうしたケースに至らないように、現場で決してとってはいけない行動を認識しておきましょう。

決してその場で示談に応じないことが鉄則

交通事故が起きた際には、ケガ人の救護や警察への届け出など、冷静に行わなければならないことがあります。一方で、決してやってはいけない行動も、あるので覚えておきましょう。

最もしてはいけないのが、その場での示談です。示談とは、「これ以上は争い事をしない」とする取り決めのことです。

従って示談に応じてしまうと、後からトラブルが生じたり、ケガが発覚したとしても賠償を請求することができなくなります。特に交通事故の場合、直後は何も症状がなくても、日を追うごとにむち打ちなどのダメージが現れてくることがあります。

口約束だけの非公式な示談でも法的には有効とされますし、警察を通さずに念書などを書いてしまうと取り返しのつかない事態になり兼ねません。

「警察には言わないでほしい」などという相手に情けをかけて、その場で示談に応じることのないよう、肝に銘じておきましょう。
また、加害者が全責任を持つから警察を呼ばないで欲しいと言ったとしても、警察を呼ぶべきです。警察を呼ばないと事故証明書を取得できなくなり、事故の立証が困難になることがあります。加害者が全責任を持つと約束したとしても、過度の期待は禁物です。そのような約束は、後に反故にされることがよくあるからです。

後から不利な状況にならないように、曖昧な返答は禁物

前述の通り、事故が起きたら警察を呼ぶことが被害者・加害者双方の義務として生じます。警察は実況見分を行って事故の状況を捜査するとともに、双方の言い分を聞いて実況見分調書を作成します。

ここで決してやってはいけないのが、適当な証言をしてしまうことです。実況見分調書は過失割合を決める材料となるほか、示談や裁判の際にも用いられる重要な書類です。
そのため、後から訂正することが基本的にできません。場合によっては自分に不利な方向へ答えを誘導されてしまうこともあります。自分の記憶と違うことなどは曖昧に返答をせず、正しいと思う回答を行ってください。

医師の診断のもと、正しく治療を受けることが紛争解決の近道

事故後に病院で治療を受ける際にも、してはいけない行動があります。それは自己判断や忙しいなどの理由で、治療を勝手に打ち切ってしまうことです。

少し症状が良くなったからといって通院の期間が空いてしまうと、事故との因果関係が証明されなくなる可能性が高くなります。

治療中のカルテは示談交渉や裁判において、症状の変化の継続的かつ客観的な資料となります。医師の指示に従い、決められた期間は必ず通院するようにしてください。

実際の治療において、交通事故では健康保険を適用できないとする認識や医師の進言があったりしますが、これは間違いです。必ず正規の健康保険を使って治療費を支払い、領収書を取得しておきましょう。また、必要以上の交通費や無用の個室利用などは、請求が認められないケースもありますので注意してください。

この記事を書いたプロ

ときわ綜合法律事務所 [ホームページ]

弁護士 吉田要介

千葉県松戸市本町18-4 NBF松戸ビル5F [地図]
TEL:047-367-5544

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決事例

●傷害罪で現行犯逮捕され,勾留直後に私選弁護人に選任された事案勾留決定当日,被害者の方が処罰を望んでいなかったので,被害者の方から事情を聴取し,上申書を作...

弁護士費用について

下記に記載のないものにつきましては,ときわ綜合法律事務所報酬基準によります。また,民事事件・家事事件については,法テラスの利用刑事事件については,刑事被...

 
このプロの紹介記事
千葉の弁護士  吉田要介さん

一人ひとりの「困った」に答える、もっとも身近な法律家を目指して(1/3)

 松戸駅から徒歩1分。交通至便な場所にある、ときわ綜合法律事務所で精力的に弁護活動を行っている吉田要介さん。 「常に、地域の人々と共にある町弁(まちべん)でありたいですね」。そうおっしゃる吉田さんの元には、離婚や相続の家事事件から交通事...

吉田要介プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

複数の専門的見地から、ベストの解決へと導きます

事務所名 : ときわ綜合法律事務所
住所 : 千葉県松戸市本町18-4 NBF松戸ビル5F [地図]
TEL : 047-367-5544

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

047-367-5544

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉田要介(よしだようすけ)

ときわ綜合法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
弁護士ドットコムから取材を受け,取材記事がヤフーニュースに掲載されました。

ときわ綜合法律事務所の弁護士の吉田です。先日,弁護士ドットコムから『「同人しくじり先生」売り子に交通...

[ メディア ]

編集委員として携わった「子どものいじめ問題ハンドブック」が出版されました。
イメージ

ときわ綜合法律事務所の弁護士の吉田です。私は,現在,日弁連の子どもの権利委員会の幹事を務めていて同委...

[ メディア ]

千葉テレビ放送『ビジネスフラッシュ~企業が輝くとき~』に出演しました
イメージ

ときわ綜合法律事務所の弁護士の吉田です。千葉テレビの人気経済ドキュメンタリー番組『ビジネスフラッシュ~...

[ 法律事務所 ]

解決事例を追加しました。

ときわ綜合法律事務所の弁護士の吉田です。今まで私が扱った事件について,一部ですが解決事例としてご紹介する...

[ 解決事例 ]

同日に申し立てた2件の準抗告が共に認容され,勾留が取り消され,被疑者が釈放されました!

ときわ綜合法律事務所の弁護士の吉田です。先日,当番弁護を担当した際に2件の被疑者の弁護(器物損壊被疑事件...

[ 刑事弁護 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ