コラム

 公開日: 2017-01-09 

サイディング外壁でクリア塗装ができる条件

サイディングは、外壁自体の寿命の前に塗膜の耐久期限が来てしまいますので、1回は塗り替えが必要です。

サイディング用塗料は種類も商品も様々ですが、現時点で当社がよく使用するのは、水系のシリコン樹脂塗料かフッ素樹脂塗料です。

多くの塗料は汎用性がありますが、光触媒塗装の外壁との相性や、クリア塗料の塗れる条件など注意すべき点もあります。

サイディングの塗装

サイディングには、「モエンサイディング」(ニチハ)のように、無塗装でシーラーのみが塗布された状態で出荷される無塗装板(現場で塗装)と、メーカーの工場で塗装がなされ、現場では塗装の必要がない塗装済みの製品があります。

今は後者のサイディングが主流となっています。これは、現場で塗装する工期が省けるとか、意匠性の優れたサイディングが増えているというのもありますが、メーカーが使う塗料の寿命が長くなっているという理由もあります。

例えば、ニチハの「プラチナコート」は、色あせ劣化を20年以上も抑える働きがあります。従来は、10~15年おきに塗り替えが必要でした。塗り替え間隔が伸びるということは、それだけメンテナンス費用を節約できるということです(ただし目地のシーリングなど、劣化の早い部分もある点にご注意ください)。

それでもサイディング外壁(特に窯業系)は、外壁自体の寿命の前に塗膜の耐久期限が来てしまいますので、1回は塗り替えが必要です。

塗膜の耐久期限が過ぎたままにしておくと、外壁の劣化が早くなってしまいます。30年はもつはずだった外壁が20年も経たずにダメになって、張り替えとなると、塗り替えよりも高い費用(塗り替えのざっと2倍)がかかってしまいます。チョーキングがあるなど、「塗膜の寿命かな?」と思ったら、施工業者にご連絡ください。

サイディング用塗料の種別

ところで、外壁塗り替え塗料にはどんなものがあるか、ご存知でしょうか。商品名でいえば何百とあると思いますが、通常は以下のとおり、主成分となる合成樹脂でクラス分けされます。

・アクリル樹脂塗料
・ウレタン樹脂塗料
・シリコン樹脂塗料
・フッ素樹脂塗料
・無機塗料(無機・有機ハイブリッド塗料)

アクリル樹脂塗料とウレタン樹脂塗料は古くからある塗料ですが、アクリル樹脂塗料はほぼ使用されず、ウレタン樹脂塗料も外壁には使われなくなりつつあります。

他に、ピュアアクリルとかラジカル制御形など、さまざまなジャンルが出てきています。

現時点で当社がよく使用するのは、水系のシリコン樹脂塗料かフッ素樹脂塗料です。最近の施工事例では、以下の塗料を使いました。

●水性サーモアイウォールF(日本ペイント)
窯業系サイディング用のフッ素樹脂塗料です。この塗料がすごいのは、「赤外線を反射し蓄熱を抑制する」遮熱塗料という点です。遮熱塗料といえば、屋根用がメインでしたが、今は外壁用のも出ているのです。

●ファインSi(日本ペイント)
オールラウンドに使えるシリコン系塗料ということで重宝しています。隠蔽性がよく、塗装時に発泡することがない塗りやすさで、乾燥が早いため気温の低い日でも使えます。

●シリコンフレックスII(アステックペイント)
これまでのシリコン塗料よりも耐候性があり、コスト面と仕上がりの良さのバランスがとれた塗料です。

このほかにも適材適所で塗料をセレクトしながら、当社は外壁塗り替えリフォームに豊富な実績を有しています。

塗装が出来ないサイディング

多くの塗料は汎用性がありますが、外壁との相性の良し悪しはおのずとあります。

●単層弾性塗料
単層弾性塗料は、モルタル・コンクリートの壁・床用の塗料です。水とセメントを原料としたこうした建材は、クラック(ひび割れ)が起きやすいのですが、ゴムのように伸びがある弾性塗料がひびを追従して、劣化を食い止めます。もし、これをサイディングに塗った場合、日差しを浴びて蓄熱したサイディングは塗膜を伸ばし、壁と塗膜との間に空気が入って、膨れを起こす可能性があります。

●光触媒、無機、フッ素系の塗装が施されているサイディング
大半の塗り替え塗料(クリア塗料含む)は、こうしたコーティングがされている表面には密着性が良くありません。無理に塗ると、早期の剥離が起きかねません。
この場合、「ファインパーフェクトシーラー」(日本ペイント)といった高機能シーラーを塗布します。ファインパーフェクトシーラーには、無機成分と有機成分の両方が含有されており、無機の下地には有機成分が、有機成分の下地には無機成分が付着して、さまざまな下地にフィットするメカニズムが備わっています。

●クリア塗料
施工から年月が経った外壁にクリア塗料を検討するときは、「今の外壁のくたびれ具合」を確認する必要があります。
色あせ、色落ち、雨筋がかなり気になる場合は、見送るのが良い場合もあります。どんな性能の良いクリア塗料であっても、旧塗膜の色まで復元できないからです。一つの基準として、新築から10年以内、表面のキズや色の劣化が気にならないレベルであるかを確認してください。

また、クリーンSDトップ(エスケー化研)のようなクリア塗料ですと、単色サイディングに塗った時に色むらが生じるおそれがあります。また、サイディング下地の劣化が進んでおり、テーピング試験(壁面にカッターで切り込みを入れ、透明テープを貼ってはがす)で保護層がテープに付く場合も、クリア塗料はNGです。

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