コラム

 公開日: 2017-01-07 

クリア塗装のメリットと塗料の種類

クリア塗料とは、表面の透明感や光沢を出すことを目的とした無色塗料で、外壁用には紫外線保護をうたった商品も出ています。

クリア塗料は透明なため、外壁が施工から相当年数経っていれば、風化やキズがそのまま残るおそれがある点に注意が必要です。

クリア塗料とは

クリア塗料とは、下地の色・柄を生かし、表面の透明感や光沢を出すことを目的とした無色塗料です。自動車、プラモデル、家具など、さまざまな塗装対象に適した商品が多数販売されており外壁用のクリア塗料もあります。これらは、紫外線からの保護をアピールした商品が多いです。

一般的に「塗り替え」と言えば、顔料を含んでいる色のついた塗料で上塗りすることを指します。これを塗りつぶし塗装と呼びます。

塗りつぶし塗装に対して、顔料を含まない透明な塗装がクリア塗装です。

現在のサイディングの塗り替え工事では、塗りつぶし塗装となるのが大半で、クリア塗装を希望される施主は少数にとどまっています。

しかし、クリア塗装のニーズは年々高まっています。これはサイディングの意匠性が進歩しており、「できれば今の意匠を保ったまま、塗り替えリフォームしたい」と考えている方が増えているからだと思います。

特に、「サイディングの塗装が2色の家」や「個性的な意匠のサイディングを張った家」、「凹凸のあるサイディングは」では、クリア塗装の要望が多い傾向があり、サイディングメーカーも推奨しています。こういった外壁を塗りつぶしてしまうと、本来持っていた意匠が大なり小なり損なわれる可能性が出てきます。

主なサイディング用クリア塗料の特徴・メリット

モルタル向けクリア塗料のついては、前回のコラムで触れましたので、今回はサイディング向けのクリア塗料の中でも代表的な商品を挙げます。

●クリーンSDトップ(エスケー化研)
アクリルシリコン樹脂を主成分とし、これに紫外線吸収剤と光安定剤(光酸化で起こる塗膜劣化を防止)をミックスした、強力な耐候性をもつ塗料です。また、セラミック成分によって塗膜が親水性を持つため、簡単には汚れがつきません。サイディングへの密着性も優れています。

施工法は、洗浄を含む十分な下地調整の後、クリーンSDトップと硬化剤(場合によりシンナー)を混ぜた液剤をウールローラー、刷毛、スプレーガンで塗ります。

●UVプロテクトクリヤー(日本ペイント)
意匠性の高いサイディングの美観回復・保持を何よりも考えて開発された塗料で、主成分としては、セラミック系(アクリルシリコン)樹脂タイプのものと、フッ素樹脂タイプのものと2種類あります。どちらも耐候性と低汚染性がウリとなっています。

●シルビアUVカットクリヤー(日本特殊塗料)
商品名のとおり、紫外線を90%以上カットし下地塗膜を劣化から保護するクリア塗料です。通常の色付き塗膜だけでなく、旧トップコートの上に重ね塗りすることが可能です。水と混ぜ、2回塗りするのが基本的な施工法となっています。

上記3商品を見ると、日焼けや(色付き塗膜の)有機物を分解してしまう紫外線からの保護が、なにより優先されていることがわかります。

ちなみに、サイディングメーカー大手のニチハの窯業系サイディングには、塗膜の上に「マイクロガード」と呼ばれる層が形成されていますが、これはクリア塗料とはちょっと違います。

これは超微粒子シリカ液を塗膜に塗布したもので、超親水性を発揮させるものです。マイクロガードは、空気中の水分を取り込んで水分子の膜を表面に作ります。外からやってくる汚れは、この分子膜に付着し、雨が降ると洗い流されます。こうして長期にわたり、外壁の美しさが保持される仕組みになっています。

クリア塗装する場合の注意点

クリア塗装を選ばないケースとして、外壁塗装を行う方の中には「今までとは違う新しい色にリフレッシュしたい」という要望もありますし、クリア塗装にしたくても「できない」という事情が外壁に起きている場合もあります。

クリア塗料は透明のため、現状の外壁の見た目が反映されます。外壁が施工から相当年数経っていれば、風化やキズがそのまま残るおそれがあります(光沢感はよみがえります)。

そのため、築年数が経っていたり、外観の問題が何か所もあれば、クリア塗料よりも塗りつぶし塗料をおすすめすされることも多いかと思います(サイディング自体が寿命を迎えていれば、塗り替えでなく、張り替えとなるでしょう)。

もう1点、「サイディングにクリア塗装するかどうか?」と検討するときに、外せないのが「光触媒、無機、フッ素のいずれかの塗装(コーティング)がされているか?」です。

こうした塗装面ですと、クリア塗料の密着性が悪く、塗ったとしても何年もしないうちに塗膜がはがれるおそれがあります。これについては、次回のコラムで解説いたしましょう。

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