コラム

 公開日: 2017-01-03 

コンクリートとモルタルの違い。それぞれの特徴と用途

セメントは、コンクリートとモルタルに共通して使用される原料で、建築材としてはセメント単独で用いられることはありません。

コンクリートとは、セメント、水、砂、砕石・砂利を混合して作られる建築材料です。鉄筋を入れたコンクリートはモルタルより強度が高く、大規模な構造物でよく使われます。

コンクリートの材料から粗骨材を抜いたのがモルタルです。モルタルは漆喰と並ぶ左官材料で、住宅ではこちらの方よく使われます。

今回はセメント、コンクリート、モルタルの違いについて見て行きましょう。

セメントについて

セメントは、コンクリートとモルタルに共通して使用される原料で、見た目は灰色の粉です。一般的なセメントの主原料は、石灰石や粘土です。歯科用セメントなど例外はありますが、建築材としてはセメント単独で用いられることはありません。

コンクリートやモルタルを製造する際に、水と反応して、砂・砂利などを接着する重要な役割があります。

セメント自体にも、さまざまな種類があります。日本で一番生産されている(9割を占める)セメントは、ポルトランドセメントです。このほかに、混合セメント、エコセメントがあり、ポルトランドセメントにも多くの派生型があります。

コンクリートの特徴とモルタルとの差異

コンクリートとは、セメント、水、砂、砕石・砂利を混合させて作られる、建築・土木材料です。砂や砕石・砂利を骨材と呼びますが、これは構造を保つ「骨」の役割があるためです。

砂は細骨材、砕石・砂利は粗骨材と呼んで区別します。品質改善の目的で、混和材と総称される材料を加えることもあります。これには火力発電所の廃棄物であるフライアッシュなど、何種かあります。

コンクリートはたいてい、生コン工場にある一連の製造設備で生産され、途中で固まらないよう専用の生コン車(俗にコンクリートミキサー車)で施工現場まで運搬されます。

コンクリートは、成形の容易さにくわえ、圧縮力の大きさ、すぐれた耐久性や耐火性を備えているため、橋梁のような巨大公共建築物からマンションまで、多種多様な構造物で使用されています。

現代の再建された大阪城や、難工事で知られる黒部ダムもコンクリートが主体の構造です。引張力が弱いというウィークポイントがあるため、鉄筋で補強します。くわえて、重い材料であるため、構造物が自らの重みで崩壊しないよう設計する必要がある点、養生時に水分が蒸発して抜けていくときクラックが生じやすい点、簡単には壊せない(重機やダイナマイトが必要)点もデメリットです。

シェアは大きくないですが、コンクリートは住宅用建材としても使われます。多くの人は、「コンクリート住宅」ときいて、コンクリート打放しの住居を思い浮かべるでしょう。

同時に、外壁は雨だれとカビで黒ずみやすく、室内は寒くて結露しやすいというイメージもお持ちかもしれません。一昔前のコンクリート打放しは確かにそういう面もありましたが、今はウレタンフォーム断熱材、アクリルシリコン塗装、24時間換気システムによって、そういった問題は解決されています。

卓越した耐震性から、いくつかの住宅メーカーは、コンクリート住宅の開発に力を入れています。

モルタルの特徴とコンクリートとの差異

モルタルとコンクリートとの材料面での違いは、粗骨材があるかないかです。

モルタルは、骨材として砂しか使いません。モルタルは漆喰と並ぶ左官材料で、鉄筋は使いません。

モルタルの製造方法には、コンクリートと同じように工場で生産する方法と、施工現場で職人が調合する方法があります。

前者はプレミックスモルタルと呼び、均質な製品が出来上がりますが、値段が高めで、現場の個別的な要望に応えにくいというデメリットがあります。

施工現場で調合するモルタルは、安価でその場のニーズに合わせた製品が作れる反面、品質にムラが出やすくなります。現場では、空練りと水練りの2つの工程を経て、モルタルを作ります。空練りは、セメントと砂をシャベルで混ぜ合わせる作業で、これに水を加えて練り合わせるのが水練りです。

コンクリートと比べれば強度は劣るため、大掛かりな建造物では補助的な出番しかありません。土木の分野で目立つ活躍をしているのは、がけ崩れ防止に斜面をモルタルで覆う吹付工くらいでしょうか。

そのかわり、住宅では多彩に活用されています。外壁がその代表例ですが、内壁でも使われますし、床やベランダ、セメント瓦、タイルの下地・接着剤にも使われます。サッシとサッシ開口の間を埋める「トロ詰め」など充填材料としても活用されています。

レンガ接着用の石灰モルタル、コンクリート構造物補修用の樹脂モルタルといった派生型もあります。

コンクリートとの差異でもう1つ大きな点は、住宅外壁でコテや刷毛を使ったテクスチャーを形成することができることです。種石洗い出しのような繊細な意匠も、モルタルならではのものです。

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