コラム

 公開日: 2016-12-30 

モルタル外壁とサイディング外壁の比較

住宅用外壁材には、サイディング、モルタル、ALCパネルなどがありますが、サイディングの普及率が最も高く、新築の8割で採用されています。モルタルは約1割です。

樹脂系サイディングは、メンテナンスコストが安いが、カラーバリエーションが乏しいなど、住宅用外壁材には、それぞれ特有のメリットとデメリットがあります。

窯業系サイディングとモルタルとで比較すると、長所はおおむね共通しておりますが、窯業系サイディングは工期の速さ、モルタルは左官工としての良さ、という違いもあります。

住宅で使用される外壁材

現在、住宅で使用される外壁材には、サイディング、モルタル、ALCパネルなどがあります。このうち、サイディングの普及率が最も高く、新築の8割で採用されています。モルタルは約1割、ALCパネルを含めたそのほかの外壁材が、数パーセントずつシェアを分けあっています。

もう少し細かく見ていくと、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の別があるサイディングの中でも、窯業系サイディングが突出しており(全体の7割)、1,600億円の市場を形成しています。

外壁材別のメリット・デメリット

●窯業系サイディング
柄と色の豊富さの点で他を圧倒しています。インクジェット塗装により、レンガ、石積み、鏡面仕上げなどさまざまな意匠から選ぶことができます。リフォームもしやすいです。
なお、蓄熱・吸水による基材の反りがデメリットです。

●金属系サイディング
従来の亜鉛めっき鋼板の数倍の寿命を持った高耐食ガルバリウム鋼板に、裏打ち材として断熱材をサンドイッチ加工したものです。
このため、断熱性は他種の外壁材の数倍の期待できます。また、窯業系サイディングの1/4の軽さで、施工性・耐震性に優れます。
塩害・排気ガスなど大気中の不純物に弱いので、定期的な清掃が必要です。

●木質系サイディング
天然木や合板を素材とし、塗装した木の風合いを好まれる方には最適です。人工物にはない木だけが持つ経年美を味わえます。
水の浸透を許してしまうと、腐りやすい難点があります。

●樹脂系サイディング
塩化ビニール樹脂を素材としており、塩害、酸性雨、凍結ひび割れとは無縁で、顔料が樹脂成分に含まれているので退色・変色しにくく、汚れは水洗いで落ちるという長所があります。
施工10~15年後の塗り替えが不要なため、長期的に見ればリーズナブルですが、イニシャルコストが高くて敬遠されがちなのと、色のバリエーションが少ないのが玉にキズです。

●モルタル
セメント、水、砂の混合物を、ラスと呼ばれる金網に塗りあげるように施工する伝統的な外壁材です。地震、台風、凍害といった日本に多い外的トラブルに耐久性があり、断熱・防音性も高いです。
現場施工のため工期が長くなりがちなこと、「木造モルタル」に感じる「古臭い」「もろい」というイメージが足を引っ張り、シェアは窯業系サイディングの1/7にとどまっています。

●ALCパネル
セメント、珪石、生石灰、アルミ、水の混合物を、高温・高圧の蒸気釜養生で製造した、水に浮くほど軽くて、耐久性のある建材です。
工場で幅600mのパネルに成型し、意匠を施したものが製品です。
長寿命、不燃、耐震性など、多くの長所を兼ね備えていることから、超高層ビルから一般住宅の外壁まで幅広く採用されています。

窯業系サイディングとモルタルの比較

窯業系サイディングとモルタルは、どちらもセメントを主原料としているので、しばしば比較されます。果たして、どちらが優れているのでしょうか?

サイディングメーカーとモルタル工法を主に手掛ける工務店の人たちの声を聞くと、どちらの外壁材も、耐震等級3以上の耐震性、数十年の長寿命、防水性、断熱性など、共通した事がらをメリットとして挙げています。

精査していけば、「窯業系サイディングよりもモルタルの方が、少しだけ耐震性に富む」といった優劣の比較を出せると思いますが、どうやらその差は小さいようです。

特に防水性については、仕上げに塗る塗料のクオリティに左右されることが大きく、その下地がサイディングかモルタルかは、ほとんど関係なくなります。費用も、長期的なメンテナンスまで勘案すると、両者の差は縮まります。

明確に異なるのは、サイディングは工場で製造されて塗装もそこで行われるので、現場での施工が早いことです。これが大手住宅メーカーにとって大きなメリットとなって、シェアが高い一因となっています。

一方で、シックハウス症候群などの社会問題を契機として、できるだけ自然素材を使い、手作業仕上げに味わいがある、左官工の良さが見直されてきています。
左官職人の技術により、多彩なデザインを描きだせるのが大きな魅力で、モルタル工法に追い風となると思います。

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