コラム

 公開日: 2016-12-26 

モルタル外壁仕上げ形状の種類と特徴

モルタル外壁を施工する道具により工程を分類すると、吹き付け、ローラー仕上げ、左官仕上げに分かれます。
モルタル外壁を材料・工程の違いで分類すると、リシン、吹き付けタイル、スタッコに分かれます。

上記とは別にジョリパットという仕上げ材があります。色・意匠が非常に豊富で、15~20年もつという特徴があります。

モルタル外壁の仕上げにはいくつかの種類があります。その分け方は何通りかありますが、ここでは施工道具による分類と、材料・工程による分類に大別します。

施工道具による分類

●吹き付け
スプレーガン(カップガン)で塗材を噴射し壁に「吹き付け」ることから、こう呼びます。施工スピードが迅速で、ローラーの数倍の速さで完了することもあります。
反面、周辺の養生部分に飛び散りやすく、ムダになってしまう塗材の分量が多めで、隣家と密接したような狭い場所では施工しにくくなります。

●ローラー仕上げ
ローラーで塗材を手塗りする方法です。吹き付けのように塗材が飛散せず、隣家と近接した2階でも問題なく施工できます。ただ、吹き付けよりも施工時間は要します。
パターン模様がローラーについているものを使うことで、壁面にその模様で簡単に塗ることができます(パターンローラー仕上げ)。

●左官仕上げ
古くからあるコテ(鏝)などを使う伝統的な方法です。左官職人は何種もコテを使い分け、さまざまなテクスチャーを作ります。細かく分類すると以下の方法があります。

・金鏝仕上げ
金属コテを使い、固まり始めたモルタルの表面を押さえながらならしていきます。乾きムラやこての跡が、自然な濃淡を演出します。

・刷毛引き仕上げ
モルタル面を金属コテで平らにならした後で、乾かないうちに刷毛を轢いて(ひいて)筋を付け、ざらざらとした質感を出すものです。

・木鏝仕上げ
さざ波が流れるようなテクスチャーを生み出す方法です。

材料・工程の違いによる分類

上記の分類とは別に、材料や施工工程の違いによる分類もあります。

●リシン
最も古くから用いられている仕上げ工法で、モルタル仕上げの中で一番安価です。弾性アクリル樹脂エマルションや無機高分子を主成分とする塗材に骨材(砂・石)を混合した液体を、スプレーガンで吹き付ける工法です。
ざらつきのある凹凸テクスチャーが表面にできるのが特徴です(骨材の大きさによってテクスチャーは変わります)。

反面、ひび割れが生じやすく、汚れが付きやすいデメリットがあり、住宅外壁での施工は減少傾向にあります。

実際の施工法は、シーラーを吹き付けた下地にリシンを2回吹き付けるというものです。
リシンには吹き付けとは別に、「掻き落とし」という施工法もあります。これはリシン材を塗った表面を、ワイヤブラシや専用工具で粗く掻き落とし、テクスチャーを作る方法です。耐用年数は8年前後です。

●吹き付けタイル
磁器製のタイルを張り付けるのではありません。ここでいう「タイル」とは「ボンタイル」という独特の模様を指します。おそらく日本で一番採用されている吹き付け工法で、和・洋どちらの住まいにも適しています。
シーラー施工の次に、下地調整剤を玉状に吹きかける「玉吹き」という工程を挟み、それから仕上げ塗料(合成樹脂塗料)を2回塗りして出来上がります。このためリシンよりも厚塗りとなります。

吹き付けタイルには、押さえ仕上げという方法もあります。これは玉吹きが生乾きの時にローラーを転がし、玉状のテクスチャーを平べったくして(ヘッドカット)から、仕上げ塗料を2回塗りするというものです。凹凸の凸部分の面積が、広く浅くなった仕上がりとなります。耐用年数は仕上げ塗料に左右され、5~20年の幅があります。

●スタッコ
本来の意味でのスタッコとは、屋外用の化粧漆喰です。材料は、石灰、骨材、水ですが、今は主に弾性アクリル樹脂エマルションを主原料とした塗材を意味します。重厚さを兼ね備えた高級感を醸し出すので、人気があります。

スタッコの施工は、シーラー施工の後に、2回の吹き付けとなりますが、最終的な仕上げにエナメル仕上げを加えることもあります。

また、吹き付けタイルと同じように押さえ仕上げも可能です。非押さえ仕上げでは、他の工法に比べてざらざら感が強い(=立体感がある)という特徴がありますが、このせいで汚れが付きやすくなっています。

ジョリパットについて

既存のカテゴリーからやや離れるモルタル外壁仕上げ材に、ジョリパットという商品があります。これは、アイカ工業(株)の商標で、1975年に最初の商品が発売されました。「180以上のカラーと100以上の意匠(デザイン)」という豊富なバリエーションが売りで、コテ、吹き付け、ローラーのいずれでも施工できるモルタル塗材です。耐候性に優れ、15~20年持ちます。耐久年数が過ぎると色があせてきますが、その時は「ジョリパットフレッシュ」という塗り替え用塗料をローラーで塗ります。

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