コラム

 公開日: 2016-09-23 

ベランダFRP防水とウレタン防水の特徴は?費用やメンテナンス目安を比較

FRP防水は、耐候性、耐久性、耐薬品性に優れており、人や車の頻繁な通行に耐えられる強みを持っています。1日で施工が完了し、8~12年の寿命があります。

歴史があるウレタン防水には、施工の簡便さ、下地ひび割れへの追従性、複雑な形状の箇所でも施工できる、といったメリットがあります。

FRP防水とウレタン防水ともに、定期的なメンテナンスを欠かさず行う必要があり、メンテナンスには清掃とトップコートの塗り替えなどを行います。

今回のコラムでは、ベランダ向け防水工法として普及しているFRP防水とウレタン防水にしぼってお話しを進めます。

FRP防水の特徴

FRP(繊維強化プラスチック)は、腐食しにくく耐久性が高いということで、もともとは船舶など、常時水にさらされる部材に活用されていました。

1990年代に住宅メーカーが、バルコニー向けの防水材料として導入し、21世紀に入って施工法と性能が強化されたことから一気に普及が進みました。

この15年で施工実績は面積にして1.5倍に増えています。ベランダやバルコニーにとどまらず、屋上駐車場やプールなどさまざまな場面で活用されています(ちなみに屋根があるのがベランダ、ないのがバルコニーです)。

FRPを材料としたこの防水工法は、具体的には不飽和ポリエステル樹脂(液状)の塗布と、繊維強化プラスチックを含んだガラスマット敷きを主体としたものです。

多くの場合、建築学会と国交省の定める仕様に従い、ポリエステル樹脂を3回塗布とガラスマット2枚敷きのサンドイッチ構造になるように施工します。これに、最初の段階で下地に塗るプライマーと、最終的に塗る保護・仕上げ材が工程に加わります。

FRPの強みは、プールなどでも使われるだけあって、その耐候性、耐久性、耐薬品性に優れていることです。そして、「重歩行」つまり人や車が頻繁に通行しても、簡単にはトラブルを起こさないというのが、もう1つの強みです。植物の根が侵入しにくいため、屋上緑化の防水にも最適です。

不飽和ポリエステル樹脂は液体ですが、少量の硬化剤を混ぜることで、硬化速度が劇的に早くなります。そのため、ベランダのような狭い所では、1日足らずで施工を完了できる点も、FRP防水工法の大きなメリットと言えるでしょう。

FRP防水で施工されたベランダは、8~12年(環境によって幅があります)ほどの耐久性を期待できますが、トップコートを5年程度の間隔で塗り替えることが前提となります。

ウレタン防水の特徴

ウレタン防水工法とは、ウレタン樹脂を主原料とする、やや粘り気のある液体を、塗装と似た要領で塗りつけて、塗膜による防水層を形成させるものです。

1960年代から実用化が始まった歴史ある防水工法で、純粋に施工面積で換算すれば、防水工法の中では首位、全体の1/3がこの方法で防水されている計算になります。

実際の施工は、密着工法と通気緩衝工法の2通りあり、戸建てや小規模集合住宅では密着工法が主となります。

これは、最初にプライマーを塗った後、ウレタン樹脂剤を2度塗りして、最後にトップコート処理をする、というシンプルなものです(防水力を高めるため、補強用ガラスクロスをプライマーの上に敷く方法もあります)。

通気緩衝工法は、マンションの屋上など面積が広いとか、構造的に動きの大きい箇所で多用される方法です(ちなみにFRPにもL-FS仕様といって似た工法があります)。

この工法の場合、塗る前に通気緩衝用のシートを貼り、脱気筒を設けます。これは、塗膜下の水分が気化し、塗膜が膨れるのを防ぐためのものです。脱気筒には、塗膜面下に生じた水蒸気を逃す働きがあります。

ウレタン防水のメリットは、一般塗装のメリットと同様に、施工の簡便さ、下地ひび割れへの追従性、複雑な形状の箇所でも施工できる、といった点が挙げられます。

またリフォーム時に既存塗膜に上塗りすることも可能です。これは、全面改修に比べてコストが半分以下になるのがメリットと言えるでしょう。

FRPと違い、ウレタン樹脂液剤は硬化に時間がかかります。そのためこの工法の施工では、完了までに数日かかります。

ウレタン防水で施工されたベランダの耐久性は、FRPよりやや長く10~15年ほど持続します(密着工法よりも通気緩衝工法の方が長持ち)。トップコート塗り替えのメンテナンスはやはり必要となります。

FRP防水VSウレタン防水の費用比較

ベランダの防水工事の費用は、1平方メートルあたりの単価に基づいて算出されます。FRP防水とウレタン防水(密着工法)とで単純比較した場合、1平方メートルあたりおおよそ9800円と7500円前後となり、その差は大きくありません。

ウレタン防水の場合は、補強用クロスの有無、1液タイプか2液タイプの液剤を使うのか、といった要素によって上下しますので、その点を考慮する必要があります。
また前述のとおり、ウレタン樹脂液剤の上塗り単体は、ぐっと費用がリーズナブルになります。

FRP防水とウレタン防水のメンテナンス

FRP防水とウレタン防水の素材・工法は、共通点よりも相違点の方が多いですが、メンテナンスについていえば、共通したものがあります。どちらの場合も、定期的な清掃が欠かせません。

ほうきでゴミを掃き、スポンジや雑巾に中性洗剤を含ませて汚れを落としてください。このとき、トップコートを傷つけるスチールたわしは避けます。

植木鉢は直置きせず、ゴムマットを敷いてからその上に置いてください。そして、枯れ葉や土・肥料が表面にたまらないように注意します。

排水口まわりは盲点です。ここが詰まると、ベランダが水をかぶった状態になりやすいので、詰まりが生じないよう清掃してください。
そして、トップコートが経年により劣化したら塗り替えが必要です。部分的な塗り替えなら、DIYでも大丈夫かと思いますが、気になる場合はわれわれ専門家をお呼びください。

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