コラム

 公開日: 2016-09-19 

ベランダの防水方法について。防水塗料、シートの種類

ベランダの防水は、FRP防水、ウレタン防水、ゴムシート防水、塩ビシート防水、アスファルト防水の5種類あります。

FRPとウレタンが、ベランダ防水の主流で、FRPは液状ポリエステル樹脂とガラスマットの層、ウレタンはウレタン樹脂塗料の塗膜によって防水します。

ゴムシート防水と塩ビシート防水は、それぞれゴム、塩化ビニールを素材としたシートを下地に貼る工法で、アスファルト防水は、アスファルト含浸の合成繊維不織布シートを、何層か貼り重ねる工法です。

ベランダの防水方法の種類

屋根や外壁の亀裂や劣化は、そのまま放置しておくと、雨漏りやシロアリなど重大なトラブルのもとになることはご存知でしょうか。

また、ベランダはどうでしょう?

ベランダに亀裂があっても、「たいしたことはない」と思ってしまうと、後で後悔することになるかもしれません。例えば、2階ベランダの亀裂から雨が侵入して、下の階のサッシから室内へと漏れる、といったことは珍しいことではないのです。ベランダの防水対策は、意外な盲点と言えるでしょう。

本コラムでは、5回にわたり、ベランダの防水についてお話ししたいと思います。今回は、ベランダ防水には、使用材料・工法に応じてどのような種類があるのかをメインテーマとします。ベランダの防水は、FRP防水、ウレタン防水、ゴムシート防水、塩ビシート防水、アスファルト防水の5種類に分類できます。

FRP防水

FRPとは、Fiber Reinforced Plasticsの略語で、繊維強化プラスチックの意味です。もともと、この素材は耐水性に優れた強靭な性質を生かして、漁船の船体や貯水槽などに多用されていました。ベランダなど住宅の防水に応用されたのは、比較的最近のことですが、ぐんぐんシェアを伸ばしています。

主な材料は、ポリエステル樹脂を原料とした液剤(主剤)とガラスマットからなります。

施工方法ですが、丁寧に清掃してプライマーを塗布した下地に主剤を塗ります。その上に、ガラスマットを敷きます。ガラスといっても、これはプラスチックにガラス繊維を混合させてできた白い布状のものです。

そしてまた主剤をガラスマットに染み込ませるように塗ってから、再度ガラスマットを敷き、また主剤を塗ります。その後で、塗装・トップコート(保護仕上材)を施して完了です。

よほど悪い環境下におかれないかぎり、FRP防水は10年以上持ちますが、トップコートは約5年おきに塗り替える必要があります。

ウレタン防水

マンション屋上や駐車場などを含めた総面積でいえば、日本で最も使われている工法が、ウレタン防水工法です。その歴史は古く、アスファルトやモルタルによる防水工法に次いで1960年代後半に登場し、進歩と改良を重ねて今に至ります。

基本的に、硬化したウレタン樹脂塗料が形成する薄い塗膜によって、下地を水から保護するものですので、建築物に重量的な負担をかけず、普通の塗料と同様に厄介な継ぎ目もできません。

ウレタン防水には、密着工法と通気緩衝工法(または脱気工法とも言う)の2種類の工法があります。

密着工法とは、プライマー処理した下地に直接ウレタン樹脂塗料を塗布する(密着させる)方法です。

一方、面積が広めの場所で施工されることが多いのが通気緩衝工法で、プライマー処理した下地にまず通気緩衝シートを貼り、それからウレタン樹脂塗料を塗布します。また、1カ所以上の脱気筒を設置します。こうすることで湿気がたまって起きる、塗膜の膨張を防止できます。

数年おきのトップコート塗り替えをすれば、ウレタン防水は10年以上効果が保たれます。
FRPとウレタンが、ベランダ防水の主流となっています。

ゴムシート防水

その名のとおり、ゴムを素材としたシートを貼り付ける工法です。モルタル防水と同じ時期に生まれた歴史ある工法です。

下地にプライマーを塗って、その上にシートを貼っていくのが主な作業ですので、工事の手間が比較的かからず、他の工法に比べ安価ですむ、というメリットがあります。

ただ、シート同士の接続部分が重なると、平滑さが失われるといったデメリットもあります。また複雑な形状の下地には、あまり向いていません。

塩ビシート防水

ゴムシート防水と似た工法ですが、ゴムのシートでなく塩化ビニール樹脂のシートを用いる点が大きく異なります。仕上がりの美観が良く、汚れが付着しにくいことから、分譲マンションのベランダで多く採用されている工法です。

エポキシ系の接着剤を下地に塗布し、その上にサイズに合わせてカットした塩ビシートを貼っていくのが工事の手順となります。塩ビシートの接合部分は、電熱式の溶接機で溶接して固着させます。そのため水からの密封性に優れています。

シート自体が着色されているため、仕上げ材を塗る手間が省け、ノーメンテナンスで15年近くもちます。

アスファルト防水

今は屋上に施工される例が多いですが、アスファルトを含浸させた合成繊維不織布のシートを、何層か貼り重ねる工法がアスファルト防水です。この工法には、高熱を加えるトーチ工法や常温工法など、何種類かのバリエーションがあります。

アスファルトが強固な防水層を形成するため耐久性が期待でき、他の工法よりも長寿命です。工事の際に臭気が発生するのがデメリットでしたが、臭いがあまり出ない素材も出ており、その点は改善されつつあります。

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