コラム

 公開日: 2018-04-14 

空き家を上手に活用しよう!① 現代の空き家問題

空き家はこの20年ほどで倍増しています。
住み手がいなくなり閉ざされたままの家。歳月を感じさせる荒れた庭のある家。
中には、壁が剥がれ落ちそうな危険をはらんだ建物、ごみの不法投棄で衛生面が懸念される空き家もあります。

これらは、誰もが直に見て感じる、いかにも空き家らしい、行き届いた管理ができていない物件です。

では、実際に「空き家」と判断される基準はどこにあるのでしょうか?
そして、負の資産と言われることも多い古い空き家を有効に活用し、プラスの財産に変える方法を考えてみましょう。

「たった一年で?」国が定める空き家の定義

まず、空き家の定義についてお話しします。
国土交通省では「居住やその他の使用がないことが常態している住宅を空き家」と定めています。
これは2015年に施行された「空き家等対策の推進に関する特別措置法」によるもので、住宅とは、土地と建物に付随する工作物(門や塀、立ち木や看板などを含む)を示しています。

ここで気になるのは“常態”という表現ですが、「概ね年間を通して建物等の使用実績がないこと」。つまり一年間、人が住んでいない家、または使われていない家は、空き家と見なさることがわかります。
「ずいぶん短い期間で判断されるんだな」と感じる方も多いと思います。

空き家の管理実態を把握するための具体的な方法として、電気・ガス・水道などの使用量の有無が、客観的な判断材料となります。
また、電気・ガス・水道などが使用可能な状態で管理されているか、物件の登記記録や所有者の住民票の内容なども判断基準となります。

迷惑物件とされる「特定空き家」の問題点

ここで「空き家」とは別に、「特定空き家」の定義に注目しておきましょう。
「特定空き家」とは、そのまま放置すると倒壊の恐れのある場合や、適切に管理されていないことにより著しく景観を損なっている状態、周辺の生活環境の保全を図る上で不適切であることが認められる空き家をいいます。

日本の家屋は木造建築の一軒家が多く、定期的な掃除や換気ができていないと、朽ち始めるのに年月はかかりません。
「特定空き家」のような傷みの目立つ建物は、地震や悪天候の影響を受けやすく、破損した家屋の一部が台風で飛ばされるなど、地域の方に被害が及ぶという想定もできます。
人目のない場所に不審者が近づいたり、燃えやすい枯れ草や散乱したゴミがあることから、放火の可能性が高まる場合もあります。

迷惑物件とも言える「特定空き家」に該当し、自治体からの勧告を受けるとどうなるでしょうか。
最悪の場合は強制撤去を命ぜられたり、土地に対する固定資産税の特例が外され増額となるケースもあります。

正しく管理されていれば問題のない空き家ですが、劣悪な空き家が増えることで防災・防犯・生活環境や景観の悪化という社会問題が起きています。
国や自治体が本腰を入れているにも関わらず、空き家問題は全国でクローズアップされているのが現状です。

空き家はなぜ増えるのでしょう

2013年に総務省が行った調査によると、国内の空き家の数は800万戸を超えており、空き家率の全国平均は13.5%となっています。
1993年と比較すると1.8倍以上の増加で、2040年には住宅全体の40%以上が空き家になるとの見方もあります。

空き家が増え続けている理由をいくつか挙げてみましょう。
ひとつには人口減少と核家族化が進んでいるにも関わらず、新築物件が増えているという状況。日本人は誰かが使った家より、新しい家を求める傾向が強いため、買い手の付きにくい中古物件は空き家として残ってしまうのです。

また、地方から都会に出る人の数も増えるばかりです。都会に居を構えた人たちが実家を相続しても住む機会はないまま。主の帰ってこない空き家と化してしまうケースです。

所有者が亡くなったあと、相続登記の書き換えを行っていない物件もあります。時が経てば経つほど次の所有者の特定ができず、自治体の撤去指導が難しい空き家もあります。

固定資産税の問題もあります。家が建っていれば住宅用地の特例が適用されますが、更地になると税額は6倍近く上がるため、解体がままならないことも空き家が増える原因です。

空き家を活かすビジネスの現状

増加の一途をたどる空き家ですが、築年数の古い物件にリノベーションを加え、間取りや設備を使い勝手よく蘇らせ、貸し出すビジネスが盛況です。
例えば、築年数20年以上の2DKマンションを1LDKの間取りに変化させ、水廻りを整えるなど。
新たに家を建てるより費用がかからず、賃貸価格を抑えられます。借り手側の人気も高いことから、収益が見込めるビジネスとなっています。

賃貸で継続的な収益を得るより、物件を手放すことを希望される方もいます。
買い取った空き家をリノベーションして物件の価値を高め、再販に繋げるビジネスもあります。
昔の家の佇まいのよさを残しながら、耐震工事や現代風のテイストを加えることで、驚くほど生まれ変わる空き家もあります。古民家に憧れる人を刺激したり、カフェとして活用してもらうといった方法です。

放置したまま物件を劣化させないためにも、家の換気や雑草の手入れを定期的に行うことが、資産価値を守る上で必要です。
物件の管理とメンテナンスを行う代行もあります。
遠くに住んでいるため手入れが行き届かない場合、入院や施設入所で自宅の管理が困難な高齢の方、またリフォームを検討する期間の維持管理としても利用されています。

今ある資産をどう守っていくか、空き家をトラブルの温床にしないためにも、管理・修繕・売却について改めて考えてみませんか?

この記事を書いたプロ

空き家管理パートナー(株式会社創建) [ホームページ]

職人 上村健司

千葉県茂原市法目759-1 [地図]
TEL:0120-019-248

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
持ち主に代わって空き家を管理する住宅の専門家 上村健司さん

住宅の専門家が、あなたの代わりに空き家を管理(1/3)

千葉県茂原市でリフォームやリノベーションを手掛ける株式会社創建の代表取締役、上村健司さん。2017年3月に、新しいサービス「空き家管理パートナー」を立ち上げ、空き家問題に取り組んでいます。 上村さんは、左官職人だった父の仕事を受け継ぎ、...

上村健司プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

大切な空き家管理に必要なサービスを自由に選んで問題解決!

会社名 : 空き家管理パートナー(株式会社創建)
住所 : 千葉県茂原市法目759-1 [地図]
TEL : 0120-019-248

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-019-248

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

上村健司(うえむらけんじ)

空き家管理パートナー(株式会社創建)

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
意外とお金がかかる空き家の維持費!

人が住んでいないとは言え、空き家は課税対象となります。所有者に課税されるのは、土地や建物にかかる固定資産税...

[ 正しい空き家の管理方法! ]

空き家の管理はなぜ必要なの?

空き家となった住宅が増加する中、所有者の管理が問われるケースも増えています。遠くの空き家、使う予定のない...

[ 正しい空き家の管理方法! ]

空き家の壁は、劣化します!メンテナンスが必須です!

時の経過とともに家の劣化は進みます。家を外からじっくり眺めてみたことはありますか?一般的に住まいの外壁...

[ 正しい空き家の管理方法! ]

空き家の雨漏り、放置するとトラブル発生!後悔することになる!雨漏りの確認方法と対策!

普段、住まうことのない空き家は、雨漏りの発見も遅れがち。ただでさえ締め切ったままの空き家に、雨漏りが生じ...

[ 正しい空き家の管理方法! ]

空き家で害虫・害獣発生!しっかり駆除しないとどんどん増える空き家の害虫・害獣対策!

庭木が生い茂り雑草は伸び放題。人の気配がないままの空き家が増え続け、ほったらかしの状態が長期に渡ると、日...

[ 正しい空き家の管理方法! ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ