コラム

 公開日: 2015-04-04 

2-2 自分らしく暮らすために60代から始めるマネー・ライフプラン講師を終えて|明治大学

明治大学で、自分らしく暮らすために60代から始めるマネー・ライフプランセミナーを行ってきました(2014年12月15日)。

全5回講座の4回目と5回目が私の担当。主に人生の終盤、エンディングについてのお話です。

生涯学習のため、受講者は一般の方々が約60名ほど。テキストはFP協会が発行しているテーマと同じものを使用して進めていきました。

5回目の今回は、遺言書や相続手続き、エンディングノートについてのお話。
141215明治大学

我が家は財産なんて大して無いから、うちは家族中がよいから、いざとなったらみんなで話し合って分ければいいんだし・・・。そう思って遺言書なんて必要ないと思っている人もいます。

確かに遺言書が無くても大丈夫な家だって多くあります。反対に絶対あったほうがよいという家だってあります。

遺言書を遺産をどう分けるかの話だけだと思っている人も多くいますが、それだけではありません。それなりに理由があるからこそなのです。

それは、今までの環境、相続人、遺産の数や額などによって違ってきますが、事例を挙げて説明をすると、自分はここに当てはまるかも、やっぱり作成しておいたほうがモメないかも、相続手続きをスムーズに進めるために作成しておこうか・・・など、作成する意味を理解してもらえます。

もちろん作成するのが目的ではありません。遺言書を作成することによって家族間でもめてしまうことだってあるからです。

自分の意思表示を行うことができるのが遺言書ですが、意思を押し付けるような内容では家族が困ってしまうもの。

何のために遺言書を作成するのか、それが一番大事なのです。


そして、相続手続き。

相続手続きの前に葬儀を行わなければなりません。この葬儀で困る人も大勢います。地域によって葬儀のあり方が違うので、その地域の風習や慣習で行っていかなければならないため、戸惑ってしまう人もいます。

そして相続手続きのはじめの一歩は遺言書があるかないかチェックです。遺言書がある場合とない場合では手続きが違います。遺言書があっても、遺言書の種類で手続きが違ってきます。

それらのことも視野に入れながら、期日までに行わなければならないこと・・・例えば相続放棄、準確定申告、相続税の申告・納付、一周期法要・・・などを行っていかなければなりません。

実際に行うとなると大変なものです。普段行うことではありませんから、勝手も分からず何度も足を運ばなければならなかったり、労力をつかうことも多くあります。

途中で挫折して私たち専門家に依頼してくるケース、はじめから専門家任せのケースいろいろありますが、手続き自体は行えば済みますからまだラクなものです。

みなさんが大変な思いをしているのは「遺産をどう分けるか」です。

自分の死後、どのようなことが起こるのかがわかったほうが、今何をすべきかが見えてくるものです。


そして最後にエンディングノート。

認知度が高くなったエンディングノートですが、作成することでもめることも多くあります。

「なんとなく作成してみよう」ではなく、何のために作成するのかをよく考え、本人も家族も困らないように配慮することが必要です。


各回90分でしたので、多くのお話をすることが出来ませんでしたが、私が担当していない3回も含めて、受講者の方々にとっては、普段聞くことのできない、また考えて見なかったことが話題に上がったのではないかと思います。

これをきっかけに、今後の自分と家族のことを考え、有意義な人生にしてもらえたらうれしいと思います。


ファイナンシャルプランナー 明石久美
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