コラム

 公開日: 2017-06-09 

不動産の相続でお手伝いしたいこと



相続ブーム



不動産の相続税を払う対象が増えたため、悪い言い方ですが相続がブームになっています。最近ではラジオを聴いていても、相続についてはお任せ下さい!と某税理士法人のCMが何度も流れてきます。女性が電話番号を叫ぶタッチで作られていて、少し耳障りな印象を受けてしまいます。



私は税理士ではありませんので、申告業務はできません。税金がいくら掛かりますとも言えません。ただし、明らかに高く申告してしまった場合の更正の請求に係る資料作成や、認められれば税金が安くなる広大地に係る意見書作成等では不動産鑑定士の立場からお手伝いすることはできます。しかし、これらは頼まれれば受けるというスタンスでメイン業務にするつもりはありません。


相続は税金だけの問題ではない



そもそも相続にはどんな問題が生じるのでしょう。



①相続財産の分割(各相続人の取分確定)

②税金の申告、納付

③相続した財産の処理



一般に相続というと税理士さんに頼むイメージですが、揉めるのは①ですね。これは税理士さんでは解決できません。争いに発展しそうになれば、弁護士さんが登場しますし、そもそも土地の境界が決まっていなかったり、分筆する必要があれば、土地家屋調査士さん、測量士さんが必要ですし、登記するには司法書士さんに普通は頼みます。さらに相続する土地に借地人さんがいれば、出来れば借地人さんに底地を買い取ってもらって相続税を減らす対策をしたり、生前から対策としては、建築系の業者さんからの提案でアパートを建てて税金を圧縮したり、生前贈与や家族信託を使ったりして対策を施したりします。よって、「相続」と言ってまず大変なのは①なのです。



また、③についても①をしっかりしていないと大変な目にあってしまいます。①の段階で変な相続対策を行い、アパート等を引き継いでも、稼働が悪く、売るに売れず、絵に描いた餅となった相続対策も多いようです。


相続財産の正確な評価と時価に則した分割が重要



私が出来ることは相続の対象となる不動産の価値を正しく判断し、ご要望に沿った分割案をご提示することです。要するに分割する前の不動産はいくらで、このように分割すれば、納得する相続になりますよとお示しできることです。実は、これは税理士さんには出来ないのです。



それは当たり前の話で、税理士さんは基本的に不動産については素人だからです。



申告のための算定は、その後の不動産の計画や運用に使えることはありません。あくまで相続税の申告のための算定なので、その価格に基づいて各相続人に分けてしまうと、実は全く公平でない分割だった場合も多いのです。



それが地価の高い商業地であったら、冗談ではなく血みどろの相続(争族)になる可能性が高いです。

世界に同じ不動産が無いため、その分割方法もその不動産だけの方法を探る必要があります。全く同じ画地条件でも、違う地域では違う分割をしなければならないケースがほとんどです。



しかし、税務署に申告の際は、税理士さんが国税庁の財産評価基準で算定します。これが原則になっています。しかし、これは申告用の算定ですから、本当の評価とは「別物」とお考え下さい。



一方、不動産業者さんの中では、きちんとした査定が出来る方もいらっしゃいます。しかし、一般的に不動産鑑定理論を熟知している業者さんは極めて少ないので、そういう業者さんを探すのが大変です。



よって、ここに不動産鑑定士の役目があると考えています。なぜなら、法律的にも、日本で報酬を頂いて不動産の評価が出来るのは不動産鑑定士だけだからです。



もちろん煽るつもりはありません。

お付き合いのある税理士さんがいらっしゃったり、不動産業者さんがいらっしゃたり、相続対策も万全だと考えている方もいらっしゃいます。



ただ、何か一つでも疑念があれば、一度、不動産鑑定士に相談してみて下さい。相続財産が大きくても小さくても、セカンドオピニオンとしてのご利用も有効だと考えております。

私は不動産のプロではありますが、相続をトータルで見て頂ける方ともネットワークがございます。

是非、将来の不動産相続に若干の不安でもあれば、一度、お気軽にご連絡を頂ければと思います。

この記事を書いたプロ

おがわアセットカウンセル [ホームページ]

不動産鑑定士 小川哲也

千葉県柏市あけぼの4-7-6 ミキハイム柏あけぼのB121号室 [地図]
TEL:04-7136-2153

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
実務にも精通した不動産鑑定士 小川哲也さん

不動産を動かすなら、不動産鑑定士に相談を(1/3)

 小川哲也さんは、柏市周辺や東京をおもな事業エリアとする不動産鑑定士。一般的にはなじみの薄い仕事ですが、周辺環境等のさまざまな条件を考慮して不動産を鑑定し、適正な価格を導き出すのが不動産鑑定士です。小川さんは、国や地方自治体が行う地価公示や...

小川哲也プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

価格理論と豊富な実務経験を兼ね備えていることに強み

屋号 : おがわアセットカウンセル
住所 : 千葉県柏市あけぼの4-7-6 ミキハイム柏あけぼのB121号室 [地図]
TEL : 04-7136-2153

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

04-7136-2153

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小川哲也(おがわてつや)

おがわアセットカウンセル

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
失敗しない投資マンションの立地とは。
イメージ

先日、投資マンションについてのセミナーを行いました。株式会社木下不動産が開催するセミナーなので、参加された...

[ 不動産投資 ]

悲惨な相続にならないための相続への心構え
イメージ

 親戚の悲惨な相続 昔の話です。まだ私が今の年齢の半分くらいの頃、親戚に相続が発生しました。その親戚...

[ 不動産の相続 ]

一つの不動産には複数の価格が存在します
イメージ

2回目のコラムで、4つの地価について述べました。時価、公示価格(基準価格)、相続税路線価、固定...

[ 不動産鑑定評価基準 ]

日本の土地価格は4つも種類があって分かりにくい

 4つの価格とは何? 早速ですが、土地の4つの価格を列挙します。1.時価2.地価公示・地価調査価格3.相...

[ 地価の話 ]

弊所の動画広告を作成しました

[ お知らせ・ご挨拶 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ