コラム

 公開日: 2016-01-31 

【遺産相続】あらため、ドラマ【遺産争族】第7話

皆さんこんにちは。
【え?お父さん、離婚経験あるのに相続のこと何も考えてないってホントですか?】
と、ご相談に来たお客様の未来がいつもとても心配になってしまうマリブ不動産コンシェルジュの石田です。

ご相談に来るお客様で意外と多いのが、次のようなケースです。

「自分は再婚なんだけど、自分が将来亡くなった時、老後のために新築したこの家と少しの財産、それらの全てを今の妻(再婚相手)に遺すつもりなんです。
前妻との子供たちとはもう長いこと連絡も取ってないし疎遠になっているから、あの子達に相続させる事は考えていない。自分が死んでも特に連絡することもないだろうし。」

思いのほか多くのご相談者の方が、同じような事を考えているようで、このようなお考えを聞くと、いつも『え!?ちょ、ちょっと待って!』って僕のほうが焦ってしまいます。

しかもこのセリフを聞いたのは実は1度や2度ではありません。

このようなお考えを聞いた後、いつもどこからお話したら良いのか悩むのですが、今の考えをキッパリと捨てる事がまずは重要なので、必ず結論から言うようにしています。

結論について色んなパターンがあるので詳細はご相談に来た方だけに特別にお話しますが、意外と知られていないのが【遺留分】(いりゅうぶん)にまつわる【相続の権利】についてです。

「死亡の連絡をしなければ分からないでしょ?」という方も居るのですが、家の相続登記をする前に司法書士さんが戸籍を全て調査しますので、ケンカ別れした子にも、行方不明の子にも、認知した愛人の子にも、あなたが亡くなったことを知らせる通知が届くことになります。

もしも連絡せずにナイショのまま遺産を全て今の奥様(再婚相手)が相続したとしても、早かれ遅かれ亡くなったことが判明しますので、【遺留分減殺請求権】を行使してお子さんたちが遺産の取り分を奪いにやってくる事でしょう。
※あとは時効との闘いですが。。。

【遺留分減殺請求権】で資産を差し押さえられた結果、奥様は貯金していた老後の生活費を前妻の子たちに差し出すか、現金が足り無いのなら、余生を過ごすハズだった自宅を売って換金して、自ら【家なき子】になってでも、売却資金を前妻の子たちに差し出すのか、そのどちらかの結末がやって来る事になります。

つまり、離婚経験がある人にとって【遺留分】というのは、とても厄介な相続のルールなのです。


ドラマ【遺産争族】第7話では、この【遺留分】と【遺留分減殺請求権】について触れています。

【遺産争族】第6話をご覧になってない方はこちらからどうぞ

第6話の最後にイクオ君が会長に『僕に遺産の全てを相続させる、と遺言を書き直して下さい』と伝え、実際に遺言書が書き換えられました。

この新たな遺言書作製によって、河村家一族には新たな絶望の嵐が吹き荒れるのですが、実はこの書き換えた遺言書こそが、【遺留分】の権利を発生させることになりました。

【遺留分】について今回のドラマに合わせて見ていきましょう!

以前も書いたことあるので今回は簡単に説明しますと、河村会長の3人娘は、【遺留分】という権利を行使すれば、本来相続できたであろう遺産のうち、その半分を相続出来る事になりました。

例えば資産6億円の内、半分の3億円は3人姉妹が相続できます。
つまり、1人1億円ずつ相続できて、残りの3億円はイクオ君が相続することになる、という事です。

このドラマの中で恐らくイクオ君は、【遺留分】という仕組みを知った上で、『全ての遺産を(一旦)僕に相続させて下さい』と言ったのだと思います。

そうすれば、河村家一族のお屋敷はそのまま残せるワケですから。

『全て自分が相続する』と書き換えさせたイクオ君の行動ですが、【遺留分】という相続の権利を知っていたら殆どの人はマネできないものです。

なぜなら、
【自分が全て相続する】=【遺産の半分を放棄する(相続人に譲る)】
という事だからです。

まさに、自分の愛する妻の一族を守ろうとする【愛ある行動】と言わずには居られません、はい。

それはさておき、榮倉奈々演じる妻のカエデちゃんもドラマの最後にこんな事を言っていました。
「一度の人生だから後悔したくない。遺産を相続して贅沢な暮らしをしたい」なんて発言をしだす始末で、次回さらなる嵐の予感がしたところで第7話は終了となりました。

誠にご愁傷さまです。
それでは第8話でまたお会いしましょう!
今回も最後までありがとうございました。


~ お知らせ ~
【家督相続】が終わった今、相続税は掛からなくても【不動産を1つ持っているだけで争族に】という時代です。
この世から去った後、大切なご家族を守るのも壊すのもすべて【家族への愛】です。
もちろん、想っているだけでなく、【相続対策】というカタチで、ご家族への愛情を遺すことができます。

【まだ何も対策していない】なら1日も早い準備が効果的です。
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