コラム

 公開日: 2015-02-20 

奈落の底に突き落とされたような・・・

中学生のお子さんのトラウマ治療で来られている木山さん(仮名)からメールを頂きました。
※木山さんには サイトに載せる了解を頂いています。
娘さんの菜穂さん(仮名)にEMDRセラピーを受けて欲しいと 来られています。
菜穂さんは 初めは無理やり連れて来られているという感じで 拒否の態度でした。
回を重ねるうちに打ち解けてきました。

このメールを頂いた翌日も面談の日でした。
お母さんが駐車場へ車を置きに行った、と一人でインタホンを鳴らして入って来ました。
確実に変化を見せています。

木村さんのメール

2月〇日、娘と中学のカウンセリングに向かおうと思いましたが、娘が行かないと言うので私一人で行きました。
そこでカウンセラーから次のように言われました。

「娘はとても幼い。また、勉強もついていけるとはとても思えない。全く自分に自信がなく、総合的に考えて中学生のうちに普通の学校生活を送るようになることはむりなんじゃないか?ハードルが高すぎるのではないか?」

「幼いというのは、トランプか何かのゲームのルールについて娘がルール違反なことをして、お母さんがそれを諭したときに、娘はなんか逆切れしてお母さんにはむかってきた。普通だったら人前で注意されて、恥ずかしいとおもうのに、娘はそうおもわずお母さんにたてついたことが、中1の子のすることじゃない。」

「勉強のことも、国語と算数どっちが好き?ときいたとき、びくっとしていた。
算数が好きなら数字を書くパズル、国語が好きならクロスワードパズルをしようと提案した時“どちらも嫌だ”と答えた。」

「普通なら、国語も算数も嫌いでも得意なものはあるはず。家庭科でも美術でも、これならやりたいというものがあるのに娘はなにもしたくないということは、そんな状態で普通のクラスには入れないでしょう。」

「絵をかくのも嫌。ビーズで何かを作るのも嫌。絵をかくもの何かを作るのも作品であるので結果がみえる。嫌だということは結果を出したくないということなので、やはり自分に全く自信がないからやりたがらないんだ。」
(一応その先生も娘が強迫性障害と診断されていること、でも、実は、PTSDじゃないかと思っているということもお話してあります。)
「その辺はドクターはどういっていますか?
親として目安というか目標を持っていた方が良いですよ。」

「良くなっていったとしても、昔の娘に戻ることはない。」
「今こうなってしまっているのだから、人格というのは、環境で変わる。今の環境、これからの環境でどんどん形成されていくので良くなっても又前のように戻るとは思わないでください。」

それもまたショックでした。
せっかく私は闇の中からここまで這い上がってきて少し光が見えてきたかなと思っていたのに、また奈落の底に突き落とされたような・・・。

私があの子の母親なんだ。私が人の言葉でこんなに心がぐらついてどうする?育子先生だってあのこのことを認めてくださってるじゃないか!
と、心の中で自分を勇気付けるのですが、とても落ち込んでしまい、その日から又早朝覚醒が始まってしまいました。

今度是非先生のご意見お聞かせください。

課題の分離

木村さんは「勇気づけセミナー」に参加されています。
ここでは「課題の分離」を学びます。
「誰が言ったのか」
この場合は「カウンセラー」になります。

対処の方法として
「その人の意見として聞いておく」
それを 事実だと自分が思わなくても良いということです。

木村さんには
①「課題の分離」をしてください。
②EMDRでトラウマ治療をされていない方は 回復されていくクライエントさんに出会われていないのかもしれませんね。
とお答えしました。

絵を描きました

菜穂さんが一人で先に来た日、お母さんのEMDRの続きを行いました。
待っている間、何かしてもらおうと
「絵でも描く?」
と菜穂さんに問いかけてみました。
「うん、描く」
と 色画用紙を決めて描きました。
迷うことなく、スイスイと・・・。
2枚目も描きました。
気に入った様子で
「持って帰る!」
と。
お母さんは絵を描いている、そして描きあげた菜穂さんを見て
「嬉しい」
と感想をおっしゃいました。

お母さんの勇気をくじかないでくださいますでしょうか?

カウンセラーさんの意図が善意で 先のことを伝えたかったとしても
木村さんは
「奈落の底に突き落とされたよう・・・」
と感じられました。

カウンセラーさんの言葉は「お母さんの勇気をくじく」ことになりました。
多くの生徒さんをご覧になってきて 好転は難しいと思われるのかもしれません。

私も気づかないで勇気くじきをすることがあります。
言って頂いて 改めることができます。
お母さんの気持ちを知って頂けるかと思い、木村さんの許可を頂いて コラムに載せました。

信じて 任せて 待つ

「信じて 任せて 待つ」
不登校の中・高生を持つ親の会(青空の会)で世話人の山本さんから度々聞いた言葉です。
親の会で2年続けて「勇気づけの親子関係実践セミナー」を開かせて頂きました。
「信じて 任せて 勇気づけをしながら 待つ」
と・・・。
木村さんの学校カウンセラーさんにも知って頂けたら・・・と思います。

この記事を書いたプロ

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心理カウンセラー シェシャドゥリ(福田)育子

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