知的財産を活用した戦略で事業を育てる鎌ヶ谷市の弁理士

亀山夏樹

かめやまなつき

かめやま特許商標事務所

[ 鎌ケ谷市 ]

職種

コラム

 公開日: 2016-11-28 

この発明、「特許権をとる意味はあるの?

特許相談をされるお客様の中には、ときどき、このような話をされる方がおります。

いわゆる、アイデアが盗まれてしまった!という例です。

先日もこんな話がありました。



とある日の特許相談(実況)



お客様  1年ほど前、オリジナル商品を開発したのですが・・・

      ウチのお店を出入りする営業さんが、この試作を見つけまして・・・

      「おもしろそうな商品ですね!どうやって使うのですか?」

      最初は、普通に説明したのですが・・・

かめやま ですが・・・?

お客様  しまいには、製造方法まで聞いてきたので、怪しいとおもい・・・

      話をそこで一旦打ち切ったんです。

かめやま 確かに・・・

      営業さんとの会話の中で、製造方法が話題に上がるのは変ですよねぇ。

お客様  そうなんです。

      そうしたら、数か月後に、

      このオリジナル商品の類似品が出まわってしまって・・・

かめやま まさか!

      その営業さんの会社からですか?

お客様  そうなんです。

      最初は信じられませんでしたが・・・

かめやま その後、その営業さんとはお会いになったのですか?

お客様  ええ。すぐに電話しました。

      しかし、営業さんの方は「参考にさせてもらいました」

      と、全く悪気がなかったので・・・

かめやま なるほど。模倣に対する悪気がないんですね。

お客様  はい。

      もともとこの業界は、

      「模倣はお互い様」みたいなところがありまして・・・

      私は、こういうのが嫌いなので、やりませんが。

かめやま そうすると、開発側の人達って報われないですよね。

      1年かけて試作を作っても、あっという間にマネされてしまう。

お客様  頭ではわかっていたのですが。

      まさか、自分が直面するなんて思っていなかったので・・・

      本当に困っています。



      今回、別の商品を開発したのですが、

      同じような目に会いたくないのです・・・

      この商品で特許を取る意味ってあるでしょうか?

かめやま 一次的には「模倣を防ぐ」という意味があります。

      また、「模倣を防ぐ」ことによる副次的なものとして、

      (模倣がされないため)オンリーワン商品となりますし・・・

      だから、価格競争に陥らない。

      つまり、「値下げ要求」から脱却することができる。

      「致しません!」という女医さんのイメージですね(笑)

お客様  オンリーワン。いいですね。

かめやま このようなオンリーワン商品を通して、

      お客様の会社のオリジナリティが周りに浸透されてきます。

      こうなってくると、

      この商品をきっかけにしてお客様のブランドも構築しやすくなります。

      幸いお客様の場合、既存のファンがたくさんいると思いますので、

      そういう人達を巻きこんでいくことで、

      模倣の取り締まりにも協力してくれると思いますし、

      ブランド構築を手伝ってくれると思いますよ。

お客様  へぇ、特許って、模倣防止だけでないんですね。

かめやま 模倣防止も大切なのですが、それ以上に大切なのは、

      「自社の差別化をどのようにして図っていくか?」です。

      差別化のきっかけに「特許を利用する」ということなんです。

      そのためには、事業の計画や構想等を伺いながら、

      事業に活用できる権利の形として、

      特許権がいいのか?

      それとも、意匠権がよいのか?

      はたまた、商標権がよいのか?を検討しますし・・・

      特許であっても、

      「どのような形が、お客様の事業にプラスになるのか?」

      これを一緒に考えていきます。

お客様  特許って出してオシマイじゃないんですね

かめやま そうなんです。

      ところで、今回の試作は誰にも見せていないですよね?

お客様  はい。

かめやま 前回の反省を踏まえて、

      試作については、特許を出願するまで誰にも見せないでください。

      ご家族にも・・・です。

お客様  はい!そうします。



「特許権をとる意味」



「特許権をとる意味」って何でしょうか?

もちろん、模倣防止もその1つといえそうです。

しかし、企業にとって大切なことは、模倣防止ではないはずです。

企業にとって大切なことは、

1)商品の売上を達成すること
2)売上を通した利益の獲得

だと思います。

なぜならば、これらが継続性の基盤になるからです。したがいまして、「特許権をとる意味」は、「利益獲得が持続できる環境づくり」にあると考えます。このように考えると、「継続性」が優先事項で、特許権の取得はその1つの手段にすぎません。

このため、あるお客様の場合には「特許権取得」が必須になることもあれば、別のお客様の場合には、当面の目的は特許権の取得ではなく、「特許出願を先に済ませておく」ことが重要になる場合もあります。そして、別のお客様の場合には、特許出願は必要ない場合もあります。その代わりに、意匠登録出願や商標登録出願を行う場合もありますし、契約を行う場合もあります。

これらは一概に言えないところもあるので、実際のご相談では、お客様の事業内容、事業構想、ご予算の中を伺いながら、特許権の取得まで必要か否か等、実現可能性のある計画を提案しております。

弊所では、実現可能性のある計画を立案するために、複数回の打ち合わせを通し、行いながら、その詳細を詰めていきます。

特許を出したことが無い方、そして、特許を出したけどもその結果がイマイチ実感できない方、弊所へご相談することをお勧めします。



何かのご参考になれば幸いです。

かめやま特許商標事務所

弁理士 亀山 夏樹

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