コラム

 公開日: 2016-07-26 

英検1級道場-ジャパンタイムズ記事への意見 その⑧ 現役の高校の先生から



学校の先生は忙しすぎて受験もできません


「師走」は12月
学校の先生も走りまわるくらい忙しい年末です

でも、現実の先生は、年中忙しく、英検1級道場で学ぶ多くの先生方も帰宅が夜8時などざらです!
ある高校教師は、担任もしておられ、確実に帰宅できる金曜の22:00-23:00にレッスンしています

そんな中、2016-1で英検1級に合格した現役高校教師の受講者(合格したので卒業)からメールが届きました
2次試験も30/40 CSE625と立派です!

2-4行で改行し、読みやすくし、本人以外は筆者を特定できない形で紹介します
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ジャパンタイムズの英検の記事について、英検が害を及ぼしているという点においては、反対の意見です。
害を及ぼしているかどうかは、受験者が決めればよいことだと考えます。

少なくとも私個人としては、英検1級合格を目指して学習を工夫することで英語力の伸びを感じられたので、英検によって害を被ったとは思っていません。

語彙・読解においても、確かに話し言葉としての英語では使わないのかもしれませんが、コミュニケーションの内容が高度になればなるほど、読み書きを通じたコミュニケーションも重要な要素になってきます。

英検1級においてそのレベルを大学卒業程度と記しているのですから、大学の講義で使用されるような語彙に関してテストされたとしても違和感を覚えることはありません。

ただ、英検側の評価に対する姿勢については、批判されるべき点もあるのではと考えます。
合格・不合格の基準が統一されてこなかったこと、語彙力・読解力偏重のテスト内容であったこと、ライティングに関しても採点基準がはっきりしていなかったことなど、学習者が頼りとすべき指標が随分と曖昧なものであったため、どこをどのように改善していけばいいのか、送られてくる成績表からは今一歩わかりにくいことなどがあるように感じます。

基本的に、テストは、学習者の現状の力量を測るものであると同時に、現状で自分に足りないものは何か、これからどうすれば力が伸びていくのか、それらを知るための重要な手がかりであるべきです。
そう考えると、今までの英検はまだまだ十分ではなかったのだろうと思います。

今回からCSEスコアを用いた評価方法へと変更され、4技能の平等化など大きな変革がありましたが、依然として今までの評価方法との関連性を明確に提示しないあたりも、「テストでの評価は受験生のため」という視点がまだ置き去りにされているように感じます。

受験生はいつも振り回され続けています。
テストの内容的には比較的よくできているものであるのに、この点は残念でなりません。

そして、先生のご意見の中にある、英語教員の能力不足という点に関しては、半分賛成、半分反対という立場です。
まず賛成する部分としては、英語力の低い英語教員は少なからずいるという部分です。
教員は、特に公務員は一度採用されてしまうと、もうめったなことではクビになりません。

頑張ろうが怠けようが大して給与に反映されることはありません。確かに能力に対する評価はありますが、その評価で高く評価されても数万円給与が上がるだけという現状にあります。よほどの情熱を持っていないと、給料も変わらないのに頑張っても仕方ないという姿勢になってしまうのかとも思います。この点に関しては先生のご意見に賛成します。

しかし、現在の教員を取り巻く環境を考えると一概に英語教員が悪いとも言い難い状況にあります。
実際、私の周りには随分な英語力と指導力があるにもかかわらず、英検1級を持っていない教員はたくさんいます。

それは、その教員たちが怠けているのではなく、資格試験を受ける暇がないほどに、教科指導以外のことに時間と労力を奪われているからです。
きっとその教員たちが準備をする時間を与えられ、1級の試験を受けたとしたら、すんなり通るのではと思います。

平日は担任をもって40人近い生徒たちの生活や進路の相談に乗り、休日は部活で1日丸々働いてもたったの4000円弱(時給3~400円です)の手当で片付けられてしまう劣悪な環境を何とかしない限り、常勤で働く教員にそれ以上のことに充てる時間や心の余裕はありません。
実際、インターハイに連続出場する部活を指導する教員は、丸一日休みになる日は正月とお盆に数日しかありません。

教員をこのような状況に追い込んでいる教育制度や、様々な仕組みを見直さないことには、教員にも生徒にも百害あって一利なしです。英語教育の方針を決める行政にも、流行を追ってころころと方針を変えるのではなく、しっかりした方向性をもって方針作りをしてほしいと思います。

教員の抱える無駄な仕事を減らし、生徒と向き合える時間を増やしたり教科の力を強化するための工夫をもっとみんなで考えていかなければなりません。

・・・と、そんなことを考えながら、バタバタした日々を送っております。
いろいろな方面で英語教育に興味のある方々と協力しながら、みんなが納得して英語を学べる環境に少しずつでもなっていけたらうれしいです。

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