幸せをつかめる「強い心」と「自発的な学習態度」を育てる教育家

村上浩司

むらかみひろし

学力再生工房AQURAS

[ 船橋市 ]

職種

コラム

 公開日: 2016-05-21 

「冷静と情熱のあいだ」から「想いとエゴのあいだ」へ。



ここ最近ずっと、にほんブログ村で1位をゲットする内容の文面を書くことができて、個人的にはホッとしています。


さてと、G.W明けにショッキングなニュースが飛び込んできましたね。


15歳の娘が母親を絞殺するという事件ですが、今頃になってようやくメディアも動くようになりましたね。


私は、こういう世の中になっていくだろうなと、5年前の段階で確信していました。


学校どころか、塾みたいな私教育の現場でも、親子のやり取りを見ていれば気づいてる関係者も少なからずいたのではないでしょうか。


今日は、その話題から取り上げます。

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15歳少女母親絞殺事件、わが子を追いつめる危険なNG言動
週刊女性PRIME 5月19日(木)11時0分配信


41歳の母親を殺害した高校1年生の長女(15)が、ゴールデンウイーク明けに逮捕された。事件は約3か月前、JR御徒町駅から徒歩10分弱にある高級マンションで起きた。


「被疑者は今年2月26日ごろ、東京都台東区のマンション内において、殺意をもって母親の頸部にタオルのようなものを巻きつけて絞めるなどし、頸部圧迫による窒息で殺害した。5月8日、通常逮捕しました」(警視庁)


母親は教育熱心で、ピアノや水泳を習わせ、小学校から私立に通わせるなど厳しくしつけていたという。周辺住人が心配し、2008年9月、同区の子ども家庭支援センターに「虐待ではないか」と通報したこともあった。近隣主婦は「親の過度な期待が負担になっていたのかも」と不幸な結末に同情する。


『こころぎふ臨床心理センター』代表で臨床心理士として数々の刑事事件の心理鑑定も手がけてきた長谷川博一さんは、こう事件を読み解く。


「事件の加害者について、おとなしかったという証言があるようですね。母親から一方的な指示を受け続け、負の感情をどんどんしまい込んでいたと考えられます。スマホが欲しいと主張したようですが、受け入れられなかったことが、うっ憤を爆発させるトリガー(引き金)になってしまったのかもしれませんね」


母娘関係改善カウンセラーでメンタルケア心理士の横山真香さんは、こう指摘する。


「家庭がきちんと機能していたのかも問題です。母娘関係にばかり注目しがちですが、家族全体の関係が大きく影響していると思います」


これまでの相談実績から「母娘問題を抱えている人の8割以上は、両親が不仲です」というデータを示す。


■親の理想のレールに乗せることは“優しい虐待”


わが子のためのしつけが、かえってわが子を追い詰めてしまうことがあると、専門家は口をそろえる。


「子どもは、たとえ間違っているものだとしても、小さいころに親から聞く言動を疑うことができません。否定されると“自分はダメな子”と思ってしまいます」(長谷川さん)


『えむ心理研究室』の所長で臨床心理士の石割美奈子さんによれば「親が日常的に言葉やしぐさで子どもを支配していると、子どもは主体性を失っていきます」という。


「母親の支配下にある子どもは、選択肢がすごく少ない。答えが白か黒かだけでグレーゾーンがないので、行動範囲が狭められがちです。母の支配に怯えきっていて、自由に遊んだ記憶がない場合もあります」(横山さん)


心が抑圧された状態に陥るという。そのうえで「一番してはならないのは」と、横山さんが指摘するのは、


「その子のパーソナリティーを非難することです。“なぜ勉強しないの。だからあなたは怠け者っていわれるのよ”などの言葉を、子どもは自分が否定されたように感じ、自尊心を失っていきます。注意するにしても“どうして〇〇しなかったの?”と行為の注意にとどめ、その奥に踏み込まないことです」


非難同様、否定、命令や指示、決めつけなども、いい影響を及ぼさないという。


「“〇〇してはいけません”などの禁止、“○時に帰りなさい”などの指示、“ダメな子ね”などの否定の言葉は、親子間の会話でいりません」(長谷川さん)


NGワードはほかにもある。


「“心配しているから”という文脈の言葉は使わないこと。“あなたのためを思って言っているのよ”“将来が心配で……”などは、自分の欲求を子どもに押しつけるのを正当化するための親の心理の表れです」


さらに一見、子どものためを思っている言葉で、親の理想のレールに乗せることを“優しい虐待”と定義。


「言葉などのコントロールが続くと、子どもが大きくなったときに自己決定の力が育ちません。ですから、ある程度口答えができる環境を作ることが大切です」

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親の前で一切反抗をしないで、従順に親の言うことに従う子ほど危ないと、私は常々ブログで書いてきました。この事件は、それを立証してしまった皮肉な結果になりました。


基本的に「いい子」と言われる子ほど、ストレスをため込んでしまい、上手に発散できずに、何かきっかけがあった瞬間に一気に噴き出して爆発させてしまうということは、前々のブログで書いてきた通りです。


むしろ、反抗期真っ只中で、親の言うことなんか全然聞かない子の方が健全に育っている証拠です。普段から周囲に反抗して発散しているので、そこまで鬱憤がたまってるわけでもなく、問題が起こったとしても、そんなに大きな事件にはならないケースばかりです。


この仕事も19年目になりますが、ここまで長年この仕事をしてきて、明らかに「親」の方に悪い変化が出てきました。


それは、親が自分のエゴや欲望を満たすために、子どもに正当な理由をつけて、子どもを自分の意のままに動かそうとしていることです。とりわけ、母親に目立ちます。


世間体の問題なのか、ご自身のコンプレックスの問題なのか、それとも自分が叶えられなかった夢をお子さんに叶えてもらおうとしているのか、いずれにせよ、お子さんを1つの人格として認めていないケースが多く、お子さんが反抗して立てつこうものなら、食事を与えない、寝かせないetcなどの、親自身のエゴのまま嫌がるお子さんを従わせようとして、自分の欲求を満たそうとする…。


お子さんの健全な成長を願っているように見えて、うまく自分に都合のいい正論を押しつけ、お子さんを一切反抗させることなく、ペットのように従順にしつけようとする…こういった親御さんに潰されてきたお子さんを見てきた事例は、2~3とかいうかわいい件数ではありません。相当数ありました。


恐らくこれから30年後、私は「子どもから見捨てられる親」が日本国内で続発して、連日ニュースで流されるような社会構造になるんじゃないかと、本気で思っています。


親のエゴによって子どもに過度の重圧を背負わせ、子どもが親への感謝どころか、徹底して支配されて育てられたことによる恨みを募らせ、子どもが大人に成長して自立したときに年老いた親が援助を求めても、子どもが平気で見捨ててくる姿が目に浮かびます。


そのとき、子どもは言うでしょう。


「あんたのせいで、オレ(私)は自由に生き方を選ぶことができなかった。オレの青春も、学校生活も、全部あんたの思い通りに過ごしたことで、あんたは満足かもしれないけど、オレは何にも楽しくなかった!」


みたいな、もしくはそれに近い発言が出てもおかしくないかもしれません。


年老いた親は「ここまで育ててやった親に対して何だそのセリフは!」と怒るかもしれませんが、そんなのは経済的立場が逆転する社会人になった子どもの前では無力です。


これまで払ってきた学費も、生活費も、習い事のお金も、親への恨みが募った子どもが感謝することなんてあり得ないです。「出して当然だろ?親なんだから」でおしまいです。


もちろん、すべてのお子さんがそうなるわけありません。
親想いの本当に優しい子はたくさんいますし、他人への気遣いが素晴らしい子もたくさんいるわけですが、親のエゴに抑圧されて自由になれなかった子は、どこかネジが1本外れてしまうんでしょうね。


年老いた親は見捨てられ、最後は絶縁まで関係が悪化したり、死後も供養されることもなく無縁仏になってしまう世の中になるんじゃないか…残念ながら暗い未来ばっかり見えてしまいます。でも、この未来予想図は、私自身外れてほしいものと強く願っています。


「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」
有名なことわざです。これは、お子さんとの関係も同じことです。


お子さんは、1つの別の人格であり、別の個体です。
親の従属品では、決してありません。


お子さん自身の感情を最大限認めて向き合えば、こういった悲惨な事件は起きないと思うし、将来子どもが親を恨んで親子関係が悪化するなんてこともなくなると思います。


親は「我が子のために」という大義名分で物事を進めます。
みんなその一言を使いたがります。


我が子のために…という言葉は、本当にお子さんのことを想ってですか?
それとも、ご自身の見栄やプライドによるエゴを満たすためですか?


子育てというのは、子どもを「支配する」ということではありませんよ。
子どもと「共感する」からこそ、子どもが感情を持って人間味を出してくることをお忘れずに。


恐らく今日のブログは、賛否両論出てしまうかもしれません。
それならそれで構いません。私は経験上、正直に思うところを書いたまでですので。

この記事を書いたプロ

学力再生工房AQURAS [ホームページ]

塾講師 村上浩司

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